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お留守番の注意点2

お留守番の時の注意点|犬Part.2|リスクへの対策

お留守番の時の注意点|犬Part.1では、どのようなお留守番のさせ方(フリー、ケージ利用etc…)であっても、絶対に怠ってはいけない室温の管理について考えました。
今回は、留守番中のわんちゃん達に、室温以外にどのようなリスクがあるのか?、そしてどのような対策をすることが大切なのかを考えてみたいと思います。

命に関わるリスクを排除する

まず何よりも大切なことは、留守番中のわんちゃんの命を守ってあげることに他なりません。
命に関わるあらゆるリスクを想定し、お留守番に向けての環境を整えてあげるようにしましょう。
リスクを想定するうえで、先ず最初に考えないといけないのが、フリーにさせるかどうか。。。

留守番のさせ方は?

留守番のさせ方は?どのような環境でわんちゃんを留守番させるかで、おのずとリスクも異なってきます。
ケージやサークルでわんちゃんの行動範囲を制限している場合もあれば、フリーの状態で留守番させている場合もあると思います。
ある企業の調査では、留守番にケージを利用するのは10数パーセントの方だったようで、ちょっと極端な数字なのかな?と思いもしましたが、あまりの低さに驚いた記憶があります。

皆さんは、どうでしょうか?
●長時間狭い所に入れておくのは可哀そう…
●おトイレが我慢できないからフリーにしている…
●フリーにすると家具やソファーを破壊され…致し方なくケージで…
●誤飲や誤食など、危険が一杯だから必ずケージで…etc…

色々な考え方があると思いますが、皆さんの願いはただ一つですよね。
安全で少しでも快適に過ごして欲しい!

ストレスなどの精神的な負担を考慮しますと、やはりフリーで過ごせる環境が望ましいと言えますが、フリーにすることによりわんちゃん達の命に関わるリスクが増えることは間違いないと思います。

では、フリーの場合とケージ等で行動を制限する場合の、それぞれのリスクについては考えてみましょう。

フリーで留守番させる時のリスク

フリーで留守番させる場合のリスク
フリーで留守番させる場合のリスクはとても多く、人間目線では気付かないことが沢山あり、全てのリスクを排除するのは至難の業です。
中でも命に関わる事故になる可能性が極めて高いのが、誤飲・誤食です。

特に善悪が分からない幼少期においては、ペット保険の利用原因ではダントツのナンバーワンと言われるほど発生率が高いと言われます。
また、ケージを使わずにフリーで留守番させている間の事故が非常に多いとも言われ、私の知り合いの家のゴールデンレトリーバーは、何と0歳~1歳に至るまでに、3度の誤飲・誤食事故を起こし、幸いにも命に別状はありませんでしたが、3度目の誤食の時は開腹手術に至る事態となりました。
これはもう、飼い主の責任としか言いようのないことですね。

そして何よりも恐ろしい火災事故です。
わんちゃん達の命に関わることはもちろん、人間の生命や財産にまで大きな影響を及ぼすことになります。

熱中症も非常に多い事故ですが、これについては、本ブログのお留守番の時の注意点|犬Part.1|室温の管理でリスクを軽減する方法に触れていますので、そちらをご参照ください。

それ以外にも、電気コードを噛んで感電暖房器具他での火傷飛び乗り飛び降りや家具・家電製品の転倒による怪我、脱走など、飼い主がリスクを想定し対策をしてあげることで防ぐことができることが沢山あると思います。
「大丈夫だろう。。。」と言う油断が、大切なわんちゃんを危険にさらすことにつながります。

以下に、様々な事故事例や対策などを記載しますが、家内で完全にフリーにして留守番させる場合は、全てのリスクを排除することは不可能と考えるべきです。
フリーにする場合であっても、ドア等で区切られた一部屋にしたり、サークルで囲うなど、行動して良い範囲を制限することが、大きくリスクを軽減できる方法と言えるでしょう。

留守番時の事故事例と対策

誤飲・誤食の事例

●おもちゃを飲み込んだ
●マスクを飲み込んだ
●ドッグフードを大量に食べた
●テーブルの上の人間の食べ物を食べた
●ゴミを食べた
●観葉植物を食べた
●タバコの吸い殻を食べた
●レゴなど子供のおもちゃを飲み込んだ
●クリップや服のファスナーなどの金属を飲み込んだ
●ボタンやピアスを飲み込んだ
●家具や畳をかじって食べた
●トイレシートを噛みちぎって食べた
●お金(コイン)を飲み込んだ
●乾電池を飲み込んだ
●ソファーや布団の綿を大量に食べた
●人間の薬を食べた
●ストッキングや靴下を飲み込んだ…..etc.

誤飲・誤食を予防するには

●犬の口に入る大きさのものは、犬が届く範囲に一切置かない。
●留守番中に与えるおもちゃの大きさや強度を考える。
●食卓等のテーブル上には、食べるもの、薬、アクセサリー、タバコ他、何も置いたままにしない。
●椅子など、犬が踏み台にできるような物は置かない。
●ゴミ箱は蓋付きで簡単に開けらないものにする。
●トイレトレイは、噛みちぎり防止のメッシュが付いたものにする。
●観葉植物は置かない。(特に犬にとって毒性のある植物:アロエ、ナンテン、ポトス、ドラセナ他)
●家具や布団などの噛み癖がある場合は、撤去またはサークル等でガードする。
●ドッグフードは開けることのできない保管庫へ。
●犬が興味を示すような物(衣類、カバン、ぬいぐるみ等)を犬の届く範囲に置かない。

留守番時の事故事例

火災の原因となった事例

●電気コードを噛んだ
●モバイルバッテリーや携帯電話を噛んだ
●家電製品へおしっこを掛けた
●ガスコンロのスイッチを入れた
●暖房器具を倒した
●ストーブに燃えるものを近づけた…..etc.

火災を起こさないために

●電気コードは、犬が触れられない場所に隠したり、カバーをつける。
●家電の電気コードは、可能な限りコンセントから抜いて置く。
●モバイルバッテリーや携帯電話は犬の届かない場所へ保管する。
●家電製品はトイレの近くに置かない。
●床置きの家電製品(特にストーブなど)の周りはサークルで囲い近づけないようにする。
●キッチンに入れないように、ペットゲートなどを設置する。
●ガスコンロ、ストーブ他危険な器具のスイッチのロックを掛ける。

火災を起こさないために

感電・火傷・怪我・脱走の事例

●電気コードを噛んで感電、口内を火傷
●モバイルバッテリーを噛んで感電、口内を火傷
●コンセントの挿し口を齧って感電、口内を火傷
●ストーブに触れてしまって火傷
●ストーブやヒーターなどに近づき過ぎて低温火傷
●こたつやホットカーペットによる低温火傷
●階段、ソファー、テーブルなどからの転落による怪我
●家具や家電製品などの転倒による怪我
●勝手口を勝手に開けて脱走
●帰宅時にドアを開けた瞬間に脱走…..etc.

感電・火傷・怪我・脱走の予防

●コンセントにカバーをつける。
●電気コードは、犬が触れられない場所に隠したり、カバーをつける。
●家電の電気コードは、可能な限りコンセントから抜いて置く。
●モバイルバッテリーや携帯電話は犬の届かない場所へ保管する。
●ストーブやヒーターに近づいたり倒したりしないよう、サークル等で囲う。
●椅子など、犬が踏み台にできるような物は置かない。
●こたつやホットカーペットは「弱」に設定。
●階段を上らないように、ペットゲート等を設置する。
●不安定な家具や家電は固定、撤去または、サークル等で囲い近づけなくする。
●ドアや犬が届きそうな窓は必ず施錠する。
●ペットゲートなどを設置し、玄関に勝手に入れないようにする。

感電・火傷・怪我の予防

ケージ等で留守番させる時のリスク

※屋根がついているものをケージ、屋根が無いものをサークルと呼びます。

ケージやサークルを使って留守番させることにより、誤飲・誤食、火災、感電・火傷・怪我などのリスクを大幅に軽減することが出来ます。
とは言え、リスクが0になる訳ではありませんので、ケージやサークルで留守番させる場合のリスクについて考えてみましょう。

また、普段からケージやサークル内で過ごす習慣のないわんちゃんに、いきなり「今日からケージでお留守番ね!」と言う訳には行きません。
ケージに閉じ込めらたと思い、大きなストレスを感じ、問題行動を起こしてしまうのは当然のことと思わなくてはなりません。

わんちゃん達の命を守ってあげるために、ケージやサークルを利用しようと考えるのなら、短時間の外出から練習し、少しずつ時間を延ばして行くなどの配慮が必要です。
少しでもわんちゃんの精神的な負担を減らしてあげることができるようにレイアウト等を工夫するととともに、長時間になる場合やわんちゃんの状態によっては、身内や知人またはペットシッターに依頼し、留守中に何度か様子を見てもらうことを検討してあげましょう。

ケージ・サークルを使っての留守番

ケージ・サークルでの事故例

●おもちゃの誤飲
●ケージの近くのカーテンなどを引きちぎって食べた
●トイレシートを噛みちぎって食べた
●犬用ベッドやクッションを破壊して綿を食べた
●ケージやサークルの柵の間に挟まって動けなくなった
●ケージやサークルの柵の間から抜け出てしまった
●サークルをひっくり返して怪我をした
●サークルをひっくり返して脱走した
●サークルを飛び越えて脱走した
●ペットヒーター(ホットカーペット)で低温火傷になった
●脱水症状…..etc.

ケージ・サークルでの事故予防

●与えるおもちゃの大きさや強度を考える。(口にすっぽりと入る大きさのもの、壊れやすいものを避ける)
●ケージの周りに、引っ張り込めるような物を置かない。
●トイレトレイは、噛みちぎり防止のメッシュが付いたものにする。
●ベッドやクッションを噛む傾向がある場合は、毛布やフリースなどにする。
●ケージやサークルの柵の間隔に注意。(間隔が広いものは危険)
●横目や格子目の柵をサークルに利用しない。(柵を上って脱走したり、落下の危険がある)
●サークルの柵の高さに気を付ける(わんちゃんが立ち上がって顔が出る高さでは脱走やサークル自体の転倒の恐れがある)
●飛び上がりの癖があるわんちゃんの場合は、サークルではなくケージを利用する。
●ペットヒーター(ホットカーペット)を設置する場合は、全面に敷くのではなく、暑くなったら逃げることができるスペースを作ってあげる。
●給水器を設置し、いつでも水が飲めるようにする。

最後に

飼い主さんの責任

わんちゃん達の命を守ってあげるためには、やはりケージまたはサークルを利用したり、ドア付きの一部屋限定でフリーにしたり、行動できる範囲をサークルで囲うなど、行動範囲に一定の制限を設けることが必要と考えます。

わんちゃんが行動が出来る範囲内には、命に関わるリスクとなり得るものを一切置かず、命を守るため、そして寛げるための最低限のものを設置し、快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

また、いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、普段から一人で過ごさせる時間を意識的に作ったり、短時間の外出で練習したり、少しずつ慣れさせてあげるようにしましょう。
ペットカメラなどを利用し、留守番中のわんちゃんの様子を確認し、環境の見直しをしてあげるのも良い方法かと思います。

長時間の留守番は、わんちゃんにとっては楽しいものではなく、精神的な負担を感じるものです。
飼い主として、極力、時間を短くする努力をするのは当然のことですが、やむを得ない事情もあるかと思いますので、その場合はお身内や知人にお願いしたり、ペットシッターに依頼するなどして、留守番中に様子を確認してもらい、排泄物の処理、室内での遊び、お散歩などをしてもらえるようにすると安心です。
特に、幼齢・高齢のわんちゃんや持病があるわんちゃんについては、体調の急変なども考えられますので、何かしらの対処をされることを強くお奨めします。

また、留守番をさせているのですから、お留守番後には、しっかりとコミュニケーションを取り発散させてあげることを忘れないようにしましょう。

そして最後に。
わんちゃん達は、飼い主さんの都合で留守番をさせられています。
寂しいのは当然です。
その間に、粗相をしたり、ウンチを踏んで汚れていたり、イタズラをしたりしていても、叱らないであげてください。
わんちゃんが悪いのではありません。
環境の作り方や対処方法に問題がないかを考え、見直し、わんちゃん達が問題行動を起こさず、安心して過ごせるように導いてあげるのが飼い主さんの責任だと思います。

 

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